今日も「ゲーミフィケーション」の9要素であるg-デザインブロックの
考え方・日常での取り入れ方を紹介してしていきます。
g-デザインブロックについて書かれている深田さんの本を参考に書きます。
ゲームにすればうまくいく《ゲーミフィケーション》9つのフレームワーク/深田浩嗣/NHK出版
そもそも「ゲーミフィケーション」とは「ゲームの要素を、ゲーム以外の領域で活用していくこと」で、人々の目標達成に必要なモチベーションと行動の維持にとても効果的な考え方・方法です。
深田さんは本の中で
ゲーミフィケーションに必要な要素を9つにまとめ、それをブロック型に視覚化したものをg-デザインブロックとして紹介しています。

g-デザインブロック
こんなブロックです。
9つの要素を箇条書きしておきます。
「ゲーミフィケーション」の9つの要素「g-デザインブロック」
- 可視化
- 目標
- オンボーディング
- 世界観
- ソーシャル
- ゴール
- チューニング
- 上級者向け
- おもてなし
今日は、6つ目のゴールを紹介します。はっきり言って、今までのブロックはこの「ゴール」があってこそ機能するものであり、ゲーミフィケーションの根幹ともいえる超重要ブロックです。
1.ゴールとは
ゴールという概念は、極めて本質的な概念で、「そのゲームをプレイすることで、プレイヤーが最終的に得られる(得られると期待できる)価値」のことです。例えば、仕事をバリバリ頑張っている人のゴールとして考えられるのは、「今よりも仕事ができるようになりたい」や「周囲の人々に認められたい」、「今よりも経済的に裕福になりたい」、「お客様に喜んでもらいたい」、など人によって異なりますが、無意識でも意識的でも何かしらのゴールをもって仕事に取り組んでいると思います。
ゲーミフィケーションで大切なのは、その人の「ゴール」が一体どこを目指しているのかを把握して、その「ゴール」に近づいていることを実感できるように、様々なブロックを使いながら「チューニング」をしていくのです。
ありがちなのが、ゲームを作る側の意図とプレイヤー側の願い(ゴール)がかみ合わず、作る側の意図を押し付ける形のものです。学校の先生と子どもの関係なんて、まさにそんな感じです。
先生は「勉強のできる子にしたい」という意図で熱心に授業づくりをしていくけれど、そもそも子ども側の願いは「もっと先生と遊びたい」や「友達を増やしたい」という方がが強いこともしばしばあります。
ここをすり合わせていくのが、「ゴール」のブロックの1番重要なところです。プレイヤーたちは何を求めているのか、作り手は何を提供したいのか、本質的なレベルにまで落として考えて、目指すべき「ゴール」をすり合わせていくこと、そこからゲーム作りが始まっていきます。
明日は最後のブロック「おもてなし」について紹介します。
コメントを残す