あなたは「レズビアン」って知ってますか?
「女の子同士で恋愛する人」ってことです。
まあ、この記事読む人なら知ってますか(笑)
その「レズビアン」の中でも、「フェム」と「ボイ」というものがありまして、
フェム(英:Femme)見た目・ファッションが女性的なビアン。
ボーイッシュ(英:boyish)見た目・ファッションが少年的・中性的なビアン。
要は見た目のことで、「女の子っぽい見た目」の子は「フェム」と呼ばれ、「男の子っぽい見た目」の子は「ボイ」と呼ばれます。
私はこの「ボイ」と呼ばれるレズビアンで、そこらへんにいたら「大学生の男の子」と見間違われることも多々あります(笑)


そんな「ボイ」な私が、「ボーイッシュなレズビアンあるある7|ガチレズコラム」という記事を見つけてしまい、本当にあるあるなのか、私の独断と偏見で確かめてみようと思います。
目次
【あるある1】 トイレで二度見される

これは、私はリアルあるあるです。
二度見は日常茶飯事でもう慣れっこです。
1回、私とおばあちゃんの二人しかトイレにいない時、「ここ女子トイレですか??」って確かめられたこともあります(笑)

この時ばかりは、ほんと申し訳なかったです。
声を聞くと女って分かってもらえるので、「ん~??」って怪しんでいる人がいるって気づいた時は、「んんん゛!!」って咳払いして分かってもらいます(笑)
【あるある2】 ノンケから彼氏扱いをされる、ノンケからモテる

ノンケというのは、いわゆる異性愛・ストレートの人のことですが、これも、私はリアルあるあるですね。
ですね、というか、でした。のほうが正しいです。
というのも、中高生など比較的若い時って、かっこいい系の同級生や部活の先輩に憧れる女の子って多くて、
私は、
「さーちゃんが彼氏だったらいいのに~」とか
「なんでさーちゃん、男じゃないんよ!」とか
「クラスの男子より男前。マジ惚れる。」とか
ちやほやされた時期があります。(その時期からボーイッシュでした)
ただ、それって「アイドル的」なモテというか、キャーキャー言いたい!!っていう女の子の欲を満たすためのようなもので。
そうやってちやほやしてくれる女の子には「彼氏」がいたり、「片思い中の男の子」がいたりして、自分は本命ではないっていうのが痛いぐらい伝わってきて、辛かったです。

ちやほやされたら嬉しいし、嫌な気はしないいけど…
しょせん、自分は客寄せパンダと同じ。
女の子に自分そのものを「恋愛対象」として、「好き」になってもらえないんだ。
女の子との恋愛は無理なのかなあ。
そんなことを考えてしまった、私にとっては複雑なあるあるです。
大人になった今は、そんな風にちやほやされることは自然となくなりました。(ちょっと残念ですが(笑))
ただ、これは人によっては、「彼氏扱い?はあ~!?」「ちやほやなんて無縁」って人もいると思うので、あくまでも私の場合ってことを頭に入れてください。
嫌味かな、これ(笑)
【あるある3】 「男になりたいの?」と聞かれる

これは、人によって違います。
私の場合、比較的年の近い人や理解のある人からは、見た目のことも何も言われないですし、カミングアウトしても「そうなんだ。いいんじゃない?」って感じで、割とあっさり受け止めてもらえました。
ただ、「あんた、いっつも男の子みたいな恰好して!男の子になりたいの??」って冷やかされることもあります。
これは言った人に悪気はなく、コミュニケーションとして言っているのが分かるので、全然いいパターンなんですが、
「女の子なのにそんな格好して~。もっと女の子っぽい恰好しなよ」って言われると少し傷つきます。

見た目に「女らしさ」を求められるの辛いんだけどなあ。
なかなか分かってもらえないだろうなあ。
って感じで悲しくなります。
私の祖母にカミングアウトした時も、
「それは、どういうこと??男の子になりたいってこと?」
って最初は聞かれました。
ただ、祖母は本当に私のことやLGBTのことを知りたかったようで、丁寧に説明していくうちに分かってくれました。

ばあちゃん。
私はね、体は女の子だし、女の体に対して違和感はないんだよ。
心は女の子なところも男の子なところのあるから、自分でもなんとも言えないんだけど、ただ「好きになるのが女の子」っていうのははっきりしてるから、レズビアンって言ってる。
そんでね。格好とか髪型は「男の子っぽい」方がしっくりくるっていうか、落ち着くっていうか、「自分らしく」いられるんよ。
体の性と心の性と好きになる相手と見た目が人とはちょっと違うんだけど、分かるかな?
こんな風に説明をしたら、分かってくれました。
そしてLGBTについてもっと教えてほしいと理解を示してくれました。
「ばあちゃんが自分のばあちゃんで本当によかったなあ」って思った瞬間です。
どうしても人って「見た目」で判断されがちなので、このあるあるは致し方ない部分ではあるんですが、どんな見た目をしてようが「中身」はまた別物って思って理解しようとしてくれる人が増えるといいなあって思います。
【あるある4】(性別を見極めようと)ガン見される

これは、めっちゃあるあるです!(笑)
特に「子ども」・「おばちゃん」からめっちゃ見られます。
好奇心旺盛なんでしょうね(笑)
スーパーや飲食店でぱっとちっちゃい子と鉢合わせると、その子がジーって私の顔や体を見て、「男?女?」って一生懸命考えている姿によく出くわします。
これはすごく可愛いです(*^^*)
大胆な子は「男?」って聞いてきます(笑)
また、一番最初のあるあるにでた「トイレ」もガン見されるスポットです。
トイレってどうしても「性」を意識する場面なので、
この人は女なのだろうか…
女だからこのトイレに入ってるんだよね…
でも女に見えない…
という、心の声が視線と一緒に突き刺さってきます。
逆に「温泉」や「銭湯」は、服を脱げば「女」ということがすぐ分かってもらえるので、全然ガン見されません。
あ!ちょっと脱線ですが、「レズビアンやゲイは温泉や銭湯に入ると、発情するんじゃないか?」って思っている人がいるとしたら、それは誤解ですよ!!!
異性愛の人も、そこら辺にいる異性、誰それ構わず好きにになるかって言われたらそうじゃないですよね?
同性愛の人もそれは一緒です。
たとえ裸を見ても、そういう気分になったりしないです。(個人差はあると思いますが)
【あるある5】 フェムにシフトチェンジを考える時がある

これは、私の場合、今のところないですね。
子どものころは親の言われるままにスカートやかわいらしい恰好もしてきましたが、高校・大学生頃からはほとんどボーイッシュです。
何かの行事や式典では、女性らしい恰好をするのにそこまで抵抗がないので着ますが、基本「男の子っぽい」恰好がずっと好きです。
私は、自分が自分らしくいられる格好が「ボーイッシュ」なので、ボーイッシュを貫いていますが、人によっては「彼女の好みに合わせて変える」とか「フェムのほうがモテる」って感じで変えることはあると思います。
それに、長い人生の中で「見た目の好み」って徐々に変わっていくと思うし、年齢にあった素敵なおしゃれがたくさんあります。出会った人の影響も受けるでしょう。
それこそ、レズビアンとかボイとかフェムとか関係なしに、「人それぞれ」ですよね。
これは、あるあるっていうよりも「別に、どっちでもいいんじゃない?」って感じです。
【あるある6】 貧乳が勝ち組

ん~難しい!
これも、人によって違いますが、私はそう思ってます(笑)
「男の子っぽさ」を出そうとすると、どうしても「胸」は外せない部分です。
私はそんなに胸が大きい方ではないのですが、かっこよくTシャツ着こなしたい!って思ったら胸つぶしたり、スポーツブラ使って目立たなくさせたりっていう努力はします。
彼女の方が自分より貧乳だと申し訳ない気がする人もいるようです(笑)
ただ、これも人それぞれで、別に胸が大きかろうが気にせずかっこよく服を着こなす人もいるし、「貧乳だったら勝ち組」とは言えないです。
【あるある7】 レディースデイで苦労する

これも、「トイレ」あるあると同じですね。
自分一人でレディースデイには、なんだか恥ずかしくて行かないです(笑)
友達や彼女と一緒に映画などのレディースデイに行くときは、しゃべり声で証明できますし、最終手段として「免許書」を見せれば問題ないのでそんなに困りません。

というか、今までレディースデイ数えるぐらいしか活用したことがないじゃん…
さも、経験したことあるように書きましたが、すみません想像です(笑)
レディースデイに関しての私の意見はあてにしないで下さい(笑)
まとめ

今回は、ボイな私が「ボーイッシュなレズビアンあるある7」が本当にあるあるなのか確かめてみましたが、結局は全部「人それぞれ」です。
見た目的な部分での「あるある」は結構なボイさんが共感するとは思いますが、あくまでも1人1人違う「自分のボイ観」をもっていますし、本当に「自分らしさ」は十人十色です。
「共感できるけど、枠組みにはめられる」
あるあるネタのいいとこでもあり悪いとこでもあります。
こういう「あるあるネタ」や「これが当てはまったらあなたは〇〇」っていう記事はあくまでも話のネタとして使って、しっかり話をしてその人の中身を知ってほしいって思います。
だって、「見た目」とか「性別」とかってその人の1部でしかないから。
普段その人がどんなことを考えていたり、どんな価値観をもっていたりするのかなど、見た目や性別だけでは分からないことが世の中多いし、大切です。
それでは、大事な秘密を教えてあげよう。
とても簡単なことさ。
それはね、ものごとはハートで見なくちゃいけない、っていうことなんだ。
大切なことは、目に見えないからね
引用:『星の王子さま』(ゴマブックス株式会社)
私の大好きな「星の王子さま」の名言です。
ほんと「大事なものは、目に見えない」って真実だし、人間、外見より中身だろって思う今日この頃です。

ボーイッシュな見た目で苦労することもあるんだねえ。
でも、その人がその人らしくいられたら、それでいいんじゃないかなあ?
まあ、さーちゃんはこれからも、中身も外見もイケメン目指して頑張ってね〜☆
合ってますよ!!ごめんなさい!
こんな紛らわしい格好で!!
(おばあちゃん、不安にならないで。ちゃんと合ってるよ。大丈夫、あなたぼけてないよ…)