サワディーカー!
タイのドンムアン空港のフードコートで地元民のようにヤードムを吸いながら、まったりしてるさーちゃんです(笑)
バックパッカー旅も10日が経ち、すっかり身も心も東南アジアに染まってます。

ちなみに、これが「ヤードム」という吸い薬です。
鼻に突っ込んで息を吸うという、日本ではお目にかかれない使用方法で使います。

こんな感じです。(汚い写真ですみません(笑))
す〜っとしたメンソールの爽やかな匂いがして、目がシャキっとします。
タイ人ならほぼ100%ヤードムを持っているみたいで、タイの至る所で鼻に突っ込んでる人を見ました。
(女の人でズボって突っ込んでる人は見てません。)
私もタイ人のようにヤードムを使いたい!と思い買ってみたら、見事にはまりました。
(鼻にじゃないですよ、ヤードムの使い心地にですよ(笑))
本当に東南アジアには素敵なものがいっぱいあります。
現在私は、カンボジアからタイに戻ってきて、今からインドネシアのバリ島へ行こうとしているところです。
私は、このバックパッカー旅を通じて、自分がいかに狭い世界にいたのか痛感しています。
たった数日間ですが、ブログに書きたいこと・伝えたいことが山ほどできました。
ですが、今回は今の私が1番に伝えたいカンボジアの学校現場の様子を紹介しようと思います。

私が見学したのは、私と同い年の日本人の方が建てた小学校です。
色んなご縁が重なって、私はこの学校と繋がることができたのですが、
- 自分に自信がない
- やりたいことがない
- そんな自分を変えたい
こんな想いをもってる人は、ぜひとも見に行って欲しいです。
今回の記事は、この学校に通っている子どもたちとその親御さん、その人たちと共に生きている日本人の内田隆太さん、私が見た彼らの生活の一部の様子を紹介してきます。
目次
始まりは1軒のマッサージ屋さん「saiju」から

タイからカンボジアのシェムリアップについた私が最初に向かったのが、「マッサージ屋さん」。
私のカンボジアでの滞在目的は、
- アンコールワット遺跡を巡る。
- 現地の小学校を見学する。
- 地元の人と触れ合う。
の3つで、マッサージは予定には入れてませんでした。
小学校見学と言っても、つても何にもない状態でカンボジアに来た私。
ただ、タイでもゲストハウスの近くにあった小学校をちゃっかり見学して、日本語のミニ授業までさせてもらったので、カンボジアでもなんとかなるかなって思って来ました。


タイの子どもたちと先生です。

この学校自体はしっかりカリキュラムがあって日本みたいだったけど、きっとこういう学校ばかりじゃないはず。
もっと現地の人の環境と密接な学校を見学してみたいなあ。
そんな気持ちがありましたが、とりあえずは旅の疲れを癒そうと、ホテルに着いてシェムリアップのことを調べていると、日本人がやっているマッサージ屋さんが近くにあるとのこと。
特に予定もなかったので、タイでの体の疲れを癒しに行ってみました。
「Saiju」のkenさんの極上癒しタイム

私がお邪魔したのが「Saiju」というマッサージ屋さんです。
http://www.saijucambodia.com
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g297390-d9565460-Reviews-Japanese_Style_Body_Care_Saiju-Siem_Reap_Siem_Reap_Province.html

経営者は日本人のkenさん。

お値段は30分20$からで、私は1時間30$のコースをお願いしました。
kenさんはすっごい気さくで優しい雰囲気のある方で、1時間まったりお話しながらマッサージしてもらいました。
日本の理学療法士の資格もある方なので、マッサージも的確にして下さりめっちゃ気持ちよかったです( ´ ▽ ` )
私がマッサージ中に学校現場に興味があることを伝えると、なんとkenさんと同じシェアハウスに住んでいる人が私と同い年で小学校を建てた日本人の方だということが判明し、紹介してもらえることになりました!
カンボジア来て早々こんなご縁のつながるなんて、本当に感謝だなあって思いました(*^^*)
そして、その小学校では、お菓子の袋や新聞紙を使って、カバンやポーチを作り、その地域に雇用も作っているということも教えてもらいました。
kenさんのお店にその商品が売っているのですが、



こういうの日本の子好きだよ!!
すっごい可愛くて、新聞紙でできた筆箱を自分用のお土産にすぐ買いました。

こんな風に作り手の女の子のことも紹介されていて、俄然その小学校に興味が湧いてきました。
するとkenさんの粋な計らいで、バイクでカンボジア観光して、その日のうちに小学校を建てた方にも会わせてもらえることになりました!!

本当に最初にSaijuに来てよかったなあ。
他にもSaijuには、kenさんお手製のご飯やスイーツが食べれたり、色んなカンボジアのお土産(日本人の方が関係してあるの物)が置いてあったり、来るだけで癒されますよ(*^^*)

日本食が食べられますしメニューも豊富です!


こんなに可愛いお土産がいっぱい!!
ぜひシェムリアップに来られた際は、Saijuに立ち寄ってみて下さい(*^^*)
内田隆太さんとカンボジアの出会い
出典:Facebookのプロフィール写真より
kenさんが連れて行ってくれたお土産屋さん「キャンディーアンコール」に内田隆太さんはいました。

内田さんはとても同い年とは思えないぐらい落ち着いていて、初めはしゃべるのも緊張しました。
ですが、色々話を聞いていくうちに、
- 元々は小学校の先生希望だった。
- でも免許が取れず、夢がなくなる。
- そんな時に興味があった「貧困」に目を向けて、「カンボジア」と出会う。
- カンボジアの学校現場のことを知り、小学校を建てることを決意。
ということが分かり、小学校教員をしている自分と共通点があることが判明。
大学生の時に「Share the wind」と団体を立ち上げ、カンボジアに学校を建てられたそうです。
https://share-the-wind.jimdo.com
https://readyfor.jp/projects/share-the-wind
建てた後もカンボジアに何度も訪問したようですが、村の現状を見かねて、カンボジアに移住することを決意。
今はカバン作りを通して、村での雇用を生み出しているそうです。


これはここの小学校に見学しに行けってことだな!!
内田さんと相談して、リエンポン小学校への見学が決まりした。
いざ!リエンポン小学校へGO!

私のカンボジア滞在日数は3日間という短い期間でしたが、最終日に見学に行きました。
あいにくその日の朝は雨で、トゥクトゥクで2時間移動する距離にあるリエンポン小学校までの道のりは寒かったです。

道のりは終始田舎道でしたが、途中から雨も止んできて、トゥクトゥクで移動するのが超気持ちよくなりました。
途中からは整備されてない土道でお尻がボッコンボッコン跳ね上がりました(笑)
リエンポン小学校到着!


思っていたよりもたくさんの子どもたちがいてびっくりしました!
校舎・施設の説明

これが昔からある校舎で、村の人たちの力でできたものです。
この校舎は2教室しかなく、1.2年生しか通えなかっため、3年生以上は離れた小学校に通う必要があり就学率が悪かったそうです。
だから内田さんはここに校舎を新しく増やそうと決意。

こちらの校舎が内田さんが建てた校舎です。
日本円で約200〜300万あったらカンボジアでは小学校が建てられるそう(素材で値段は変わる)で、内田さんはクラウドファンディングで支援金を集めて建てられました。

この校舎には2教室あり、こんな感じで図書室のように本がたくさん置いてあるスペースもあります。

これは、地元の先生たちが作った校舎。
全学年を見ようと思ったら今ある教室数では足りないから、足りない教室分は自分たちで作ったそうです。


このカラフルな手形と「Share the Wind」と書いてあるのがトイレです。

こちらは滑り台がついてる遊具。
トイレも遊具も校舎と一緒に内田さんたちが建てたそうです。

校舎の横には、カバンを作る仕事場があり、ここに幼稚園の子も来て勉強をしていました。

このお菓子の袋がカバンに変身するんです。
そして、このお菓子の袋を拾ってくる子どもたちにも内田さんがお小遣いになるお金をあげているそう。
ただ本当は、小学校の中に職場を作ることはカンボジアではできないんです。
内田さんが村の人たちとたくさん話をして、「隆太ならいいよ」って言ってもらえるまで信頼関係を築いたからこそ、できたものです。

ほとんど1人で村おこししとるようなもんじゃもんなあ。
お楽しみの休憩時間!

休憩時間になるとわらわら子どもたちが教室からでてきました。
(この子達は幼稚園の子なので、もとからわらわらしてました(笑))
カンボジアの子どもたちは超人懐っこい!!
そして、笑顔が最高に可愛い!!

一緒にサッカーしたり、くすぐり合いこしたり、言葉が通じなくても仲良く遊べました。

このピンクの服を着た男の子が、木の実でサッカーやキャッチボールに誘ってくれて、最後の最後まで一緒に遊びました。
数字の数え方を教えてくれたけど、全然覚えられなかった( ̄∇ ̄)(笑)
この村の子どもたちは11時には家に帰ります。
1日3コマの授業で午前中には学校が終わるようにしてあります。
というのも、お昼は家の手伝いや仕事があるから学校に来れない子が多いため、午前中にどの学年の子も授業を受けられるようにする必要があったそうです。
また、リエンポン小学校は公立の小学校で、先生たちは地方から派遣されるようですが、先生の力量にも差があり、決まったカリキュラムがないそうです。
だから、都市部の子達と学力差ができるとのこと。

村の見学と現地の人の現状

子どもたちが帰った後は、カバン作りの子達が仕事場を作業をしている様子を見たかったのですが、なかなか学校の仕事場に来ない(笑)

その間も内田さんは一人で黙々とカバンを作ってました。
内田さんいわく、家で作ってくるのでもOKにしているそうで、ただ2日1度自分が来る日は一緒に仕事場で作るように言ってるようです。
その子たちに声をかけに行く内田さんと一緒に、私も村の様子を見て回ることにしました。

学校から5分もしない家で、カバン作りをしてました。

新聞紙もラミネートして、定規で型通りに線が引いてます。

とっても熱心に作っているお姉ちゃんをみて、妹もカバン作りを手伝っているそうです。
- 親が亡くなっていない
- 親が出稼ぎに行って子どもだけで生活してる
- 借金がある家
- 家族が病気
そういう理由で、勉強だけじゃなくて、家の手伝いや仕事をしてる子どもたちがこの村には大勢います。
学校に通えていない子や13歳だけど5年生みたいに、年齢と学年が合ってない子もいます。
親御さんも子どもを中学校まで通わせたいけど、お金がないから通わせることができなかったり、(中学校も基本タダだけど補習を受けたりするとお金がかる。)
勉強させたいけど、子どもが働かないと家が回らないなどの事情があり、村を離れて仕事をしてる子もいるそうです。
「守るべきもの」と「ビジョン」がある人は強い

村の人たちと話をしながら、「頑張らなくちゃ」って何度もつぶやく内田さん。
内田さんの想いとしては、
- 親も雇用して、学校で親が子どもを見れる環境かつ仕事も与えられるようにしたい。
- それが村の人たちにとって、1番いい環境だと思うから。
ただ、現状は仕事を欲している子達を雇って給料を払うので精一杯という状況。
この話を聞いて、この村の人たちが幸せに暮らせるようにしたい。っていう内田さんの想いがすごく伝わってきました。
内田さんにとって、この村の人は家族同然で、すごく歯痒いしもどかしいんだと思うんです。
でも、そんな風に守るべきものがある人は、やるっきゃない!って頑張れるし、ビジョンも明確だから、後はそれを信じて進んでいくだけです。
内田さんは多くは語らなかったけど、すごく村に対する想いが強いし、やるぞっていう静かに燃えてるパワーを感じました。
今の自分は、やりたいこと・教育に関するビジョンはだいぶ明確になってきましたが、そのビジョンに対しての「守るべきもの」はまだ生まれてません。
いつか私も「守るべきもの」が生まれる日が来るだろうから、その時は内田さんの姿を思い出そうと思いました。
そして、なにより今の自分はまず、自分の帰りを待ってる「自分のクラスの子どもたち」を守らなきゃなって強く思いました。
カンボジアで子どもたちと遊んだ後は、早くクラスの子どもたちに会いたくなりました。
それに、この休職期間を通じて一皮むけた私は、子どもたちにたくさん伝えたいことができました。
異国の地で頑張っている同年代の同志と繋がれて、本当にカンボジアに来てみてよかったです。
まとめ

今回の記事は、カンボジアの小学校とそこに通う子どもたちとその親御さん、そして内田隆太さん、私が見た彼らの生活の一部の様子を紹介していきましたが、いかがだったでしょうか??
何度か別の記事でも書いてきたのですが、特に最近になって痛感するのが、自分の当たり前って全然当たり前じゃない。
これにつきます。
カンボジアには他にもたくさん学校があり、そのうちのたった1校だけですが、知識として知ってるのと、実際に体験するのでは全然違うの思います。
自分は子どもたちと触れ合ったし、村の現状もも肌で体感して、本当に良かったです。
そうやって、自分の足で稼いだ情報は必ず自分の血肉になります。
自分を変えたい!って思ってる人は、まずどこでもいいから旅に出ましょう。
別に海外じゃなくても、国内でも、家の近くでも短期間でもいいから、実際に外に出て自分の目と足で情報を集めましょう。
そうしたら、今の自分の位置からじゃ見えない部分が必ず見えますし、いかに自分が恵まれているのかが分かって感謝の心も生まれます。
カンボジアの人たちは、いろんな事情を抱えているけど、みんなすごくステキな笑顔だったし、また来てねって言ってくれました。
たった半日の時間ですが、もう私は彼らと繋がってしまいました。
違う国の他人事とは思えないし、日本でも応援し続けたいと思いました。
飛行機でたった6時間の距離を移動するだけで、こんなに自分の世界は広がります。
私は日本に帰ったら、まず自分のクラスの子どもたちに伝えたい。
あなたたちはとっても恵まれてること。
感謝すべき環境で生活できていること。
でも、その分窮屈な思いもする環境にいること。
私はその窮屈さを少しでもなくして、みんなが自分の夢に向かって歩いているように応援したい。
そして、自分の外の広い世界に目を向けられる人・他の人を応援できる人になってほしいこと。
これは、日本という恵まれた環境の国に生まれた私たち日本人の使命だと私は思います。
もしリエンポン小学校で作っているカバンが欲しいって方は遠慮なく私に言ってください(*^^*)
内田さんに聞いて日本に流通できるようにします。
もちろん直接内田さんとお話し・質問したい人やカバンの交渉したい人、何か協力したい人は、フェイスブックやサイトから連絡を取ってみてください!
これからも、私はリエンポン小学校と内田さんたちを応援し続けます。
本当に貴重な体験をありがとうございました!!
さーちゃんさんこんにちは。
ブログのカンボジア小学校訪問について読ませていただきました。興味深い内容で私もリエンポン小学校に行ってみたいです!
誰にどのようにアプローチすれば行けますか?
また実際に行くことは可能だと思いますか?
いきなりこのような質問すみませんが、お聞きしたいです。お返事お待ちしています。
〉かほさん
記事を読んでくださりありがとうございます^_^!
リエンポン小学校へは記事の中に出てきた内田さんという日本人の方が関わっているので、その方に連絡を取れば現地に行けると思います!
私でよければ仲介役をするので遠慮なく言ってくださいね!