あなたはレゴって好きですか?

私には兄がいるのですが、兄がレゴ好きで幼い時によく一緒に遊んでいました。
ただ、大人になってからが触れる機会もなくなって、全然やらなくなりました。
私はつい最近まで、レゴを子どものおもちゃだと思っていたのですが、違ったんです。
レゴって、大人こそ本気でやるべき自己理解ツール・課題解決ツールなんです。
東京で「レゴシリアスプレイ」というワークショップを受けたのですが、めちゃくちゃ面白くて、レゴにドハマリしました。
詳しくはこちらの記事に書いたので、興味のある方はぜひ読んでみてください(*^^*)

東京でのワークショップでレゴの魅力にやられた私は、「レゴ 広島」でポチポチ検索してみました。
そしたら、あったんです!!
その名も「Kicks」という学習塾。
主に大分を中心とした九州地方と広島を含め全国に14校ある塾なのですが、塾は塾でも「レゴを使ったプログラミング」を教える塾なんです。


おお!今はやりのプログラミングじゃん!!
なになに…
体験的な学習、問題解決能力、知的好奇心や探求心、論理的な思考力、表現力の育成…
これ全部、教育現場で求められてるけど、上手く実践できてないやつじゃん。
レゴとプログラミング、おもしろそう!!!
思い立ったら即行動!
Kicksの広島校へアポを取って、見学に行ってきました!
目次
ハンズオン教育って??
たまたま私がKicks広島校へ見学に行った時、生徒さんは来ない日でじっくりお話を聞くことができました。
その中でも「ハンズオン教育」という考え方が自分が目指している教育観にぴったりでした。
「ハンズオン教育」は簡単に言うと「体験活動」を通じて学ぶというものなのですが、学校現場はいまだに「詰込み教育」や「知識の伝達」で終わっている部分が多く、子どもたちが実際に使える知恵や考え方を身に着けられないのが課題としてあります。

説明の際に、レゴを使った「ハンズオン教育」を体験させてもらいました。

じゃあ、このブロックを組み合わせて四角形を作ってください。
手渡されたブロックで土台の四角形を作りました。


ですが、実はこの四角形の形だと、枠が動くんです。
四角形って4点あるので、どうしても不安定になるのが、このブロックを見たらすぐ分かります。


うおお!!ぐにゃってなった!!
確かに、これを土台にビルは作れないですね。

そうなんです。そこで、子どもたちに「四角形みたいにぐにゃってならない、固定される土台の形ってどんな形だろう?」って問いかけて、また作らせるんです。
そしたら、何人かが「三角形」の土台を作ります。
実際の建造物は三角形をもとに作られているものは多いので、実物の写真を見せて子どもたちに三角形のよさを教えます。
ここで理解できなくてもビルを作っていくうちに分かったり、分からなくても何か頭の隅にひっかかりやすい記憶として残ります。


すごく分かりやすいです!
ただ写真見せて教えるより、自分の手を動かして実物を見ているので納得感というか説得力があります。
次はブロックの「はさみ」を使っての説明です。


これ、ブロックなんですが、紙を切ることができるんです。

ええええ!!?


ほんとだーーーー!!
すごーい!!!面白い!!

ありがとうございます(笑)
これだけでも面白いんですが、「このハサミ、どうやったもっと切れ味がよくなると思う?」って子どもたちに聞いて、作らせるんです。
ヒントは理科のてこの原理なんで、やってみてください(*^^*)

てこの原理!?
ああ、ハサミのこの点の位置を変えるんだな…



これで、理科のてこの原理で習う「支点・力点・作用点」を学習できます。

このように、レゴを使って、算数や理科、社会などの教科の学習を体験的に学べます。

これ学校でやったら、めっちゃ楽しいじゃん…
「レゴ・エデュケーション」の教材力の高さ

Kicksで使われているレゴは「レゴ・エデュケーション」というレゴ社が開発した教育専用のレゴで、普通のおもちゃ屋さんとかでは売っていません。(ネットでは買えるそうです。)

この「ワニ」のブロック、ただ作って終わりではなく「プログラミング」をして、動かせるんです!!

こんな感じでパソコンでプログラミング言語を入れます。
ただ、プログラミング言語といっても、アイコンのようなマークを組み合わせていくので、パッと見てとっても分かりやすい構造です。

このプログラミングで大事なことは、順序立てて考える力です。
レゴのどの部分がどう動いていけば、自分の思うような動きをさせられるのかを試行錯誤しながら、学びます。
このワニは、動きを感知するセンサーブロックが口の中に入っており、

人の手が口の中に入ると、モーターが回転して、人の手をガブっと噛む、というプログラミングがなされました。

本当に子どもたち好きだろうなって思いました。
実際にプログラミングの現場を見学

教室長さんから、Kicksについての説明が終わった後、たまたま講師の人に「マインドストーム」という高度なレゴエデュケーションのプログラミングを教えている現場に出くわし、一緒に聞きました。
「マインドストーム」で1番基礎となるのが「ギア」と呼ばれる動力の理論。

モーターにつけた大きいギアに、小さいギアを組み合わせると、小さいギアは大きいギアより速く回ります。ただし力は出ません。
モーターにつけた小さいギアに大きいギアを組み合わせると、大きいギアは小さいギアより遅く回りますが、パワーは出ます。
これ、文字で読んでもよく分かんないと思うのですが、実際にギアに触りながら教えてもらったので、体感として私は学べました。
この理論を学んでから、物を動かすためのプログラミングが始まります。

こんな感じで部品がたくさんあり、講師の方はパソコンに向き合って、「プログラミング」のアイコンを入力されていました。



実際に走っているところも見せていただくと、
- 荷物を降ろすために紐を回すモーターを回す時間はどのぐらいが適切か。
- どのぐらいの位置からスタートしてどのぐらいの時間走って止めれば、思った位置に行くのか。
ほんとに何回も何回もチェックして、その都度プログラミングを変えていました。

予想→実行→考察→あらたな予想→実行…
これがこんだけ短時間で何サイクルもできるんだから、そりゃ考える力がつくわ。
講師の人とああだこうだと話しながらプログラミング現場を見学しましたが、ずっと見てても飽きませんでした。


まとめ
今回は、レゴを使った「プログラミング」を学べる学習塾Kicksを見学させていただきましたが、レゴってまじで面白い!!
こんなに発想力も鍛えられて、自分で試行錯誤もできて、さらに論理的な思考法も学べて、いいこと尽くし。
ただ、実際問題「お金」と先生の力量が絡むと、義務教育の現場に大々的な導入は難しいのかな、とも感じました。
しかし、2020年にはプログラミングも必修化された今こそ、教育にお金かけて新しい教材や外部講師をばんばん導入しないと、内部の人だけじゃあまりにも心細い。
小学校の先生って立場じゃなくて、自分が「レゴの先生」になって教育現場に入るのも面白いなって思いました。
最後に、教育現場のみなさま。
もっと外の情報集めて、外部の人とつながりましょう。
学校の外には面白いことめちゃくちゃいっぱい転がってますよ!
そのためには、学校現場で頑張っている先生たちが外部にも目を向けられるぐらい教育現場に余裕を作っていかないといけない。
そこに少しでもつながるよう、今日も私はブログを書き続けます。
少しでも興味を持った方は、ぜひ「Kicks広島校」に見学に行ってみてください!
今度は子どもたちがいる時にも見学してみたいです(*^^*)
Kicks広島校のみなさま!
本当にありがとうございました!!

こんな楽しい勉強だったらずっとできちゃう!
子どもたちって何してる時が1番生き生きしてるかって、体動かして体験してるときだよね~。
もっと「レゴ」が学校現場で取り上げられるようになってほしいなあ。
レゴってめっちゃおもしろい教材だなあ。
これ、教育現場に導入したらいいんじゃない。
広島でレゴで教育してる学校や企業ないかなあ?