あなたは今「恋人」はいますか?
私は休職に入って約1年付き合っていた彼女(私はレズビアンです)と別れて、現在フリーの身です。
今でこそ、普通に友達にも「こういう子が好き~」って言えるし、好きな女の子と付き合えるようになりましたが、そうなるまでの私は超超超恋愛ベタで「どうせ自分は好きな人とは付き合えない」って思って恋愛を諦めてました。
それこそ、自分のセクシュアリティも含めて、たくさん「性」や「恋愛」について悩んだので、
- なんで自分は「女の子」に目がいくんだ?
- どうせ自分は好きな子に選んでもらえない
- 恋愛に関わる場面で自分に自信がもてない
- そもそも「好き」って何?
- 恋愛ってめんどくさいだけ(でも、本当は憧れてる)
中学生~大学生ぐらいまで、こんな風に「恋愛こじらせびびり野郎」でした。
でも、びびりはびびりなりに「どうにか普通になろう!」「みんなと同じように恋愛がしたい!」と思って、
- 友達と恋愛話をするために好きな男の子を作る(中学生)
- 好きかよく分かんないけど男の子と付き合ってみる(高校生)
- 街コンに行ってみたり、合コンに行ってみたりする(大学生)
こんな努力をしてきました。
ですが、結果は聞くまでもなく、全部不完全燃焼です。
(そりゃそうですよね、男の子が好きじゃないんですもん(笑))
そんなびびりだった私が素直に「この人いいな!」って思って行動できるようになったのは、今まで好きになった女の子や元カノのおかげだと思ってます。
今回は自分の過去の恋愛経験を踏まえ、今まで自分が悩んだ恋愛の悩みをどうやって解決していったか、「恋のingの法則」と「スタンダール」さんの恋愛論に絡めて、お話していきたいと思います。
目次
私が「恋のingの法則」を知った経緯
そもそも「恋のingの法則」って何って感じですよね。
この法則を私が知ったのは、「あいのり」というテレビ番組!
あいのり
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『あいのり』は、フジテレビで1999年10月11日から2009年3月23日まで放送されていた日本の恋愛バラエティ番組。
男性4人・女性3人の計7人が、ラブワゴンと呼ばれる自動車に乗って、様々な国家を旅する中で繰り広げられる恋愛模様を追う番組。放送開始時のコンセプトは「地球一周無期限の旅」となっていたが、地球2周目に突入後は「地球無期限の旅」に変わった。赴いた国についての他、その社会問題となっている事例も取り上げられた。
私の少し上の世代の人から私たちぐらいまでは、毎週欠かさず見ないと話題についていけなくなるぐらい大人気番組でした。
今だと「テラスハウス」が似たような感じの恋愛バラエティー番組になると思いますが、どっちかいうとテラスハウスは「憧れのライフスタイル」の紹介のような感じでキラキラしてますが、「あいのり」は「人間味あるやりとり」がドロドロしてたり、青春臭かったりして面白かったです。
そんな私たち世代の恋愛指南番組と言っても過言ではなかった「あいのり」で、「よっこ」という恋愛マスター女子が「恋のing」というフレーズを言った回があります。
恋に発展するには、フィーリング・タイミング・ハプニングの3つの「ing」が必要。
決定的なのは「ハプニング」なんだって。
好きになるのはフィーリングかタイミングでパッとなるんだけど、最後にコレってのはハプニングなんだって…

「フィーリング・タイミング・ハプニング」
これはいったいどういう意味なんだ…
よっこ姉さん、もっと詳しく教えて…!!
そのぐらい私にとって印象的なフレーズでした。
当時の私は中高生で、このフレーズの真意はさっぱり分かりませんでしたが、今の私は「恋のingの法則」がなんとなくですが掴めてきました。
今からは私なりに「恋のingの法則」を説明しようと思います。
「恋のingの法則」とは

この図は「恋のingの法則」をまとめたものです。
- フィーリング(feeling)
- タイミング(timing)
- ハプニング(happening)
この3つの英単語をまとめて「恋のing」と呼んでいます。
①フィーリング(feeling)

フィーリング(feeling)というのが「気が合う・波長が合う」という、お互いの「相性」を表しています。
一緒にいて落ち着くとか、居心地がいいとか、「なんか、この人いいなあ」って思う感覚です。
これは「第一印象」で決まる場合もありますし、徐々に相手を知っていって「じわじわ」感じる場合と、人ぞれぞれ違いはあります。
私の今までの経験上、私は「第一印象」でびびび!って好きになるタイプなので、割とすぐ「いいなあ~」って思ってしまいがちです(笑)
そういう意味で、私はフィーリングが高まってるのに、相手は全然そんな気ないなんてこともありました。

って私が勝手に諦めていたのは、このお互いの「フィーリングのギャップ」のせいでもあります。
でも、ここで諦めなくなったのは「ハプニング」の威力を知ったから。
このまま読み進めていって下さい(*^^*)
②タイミング(timing)

タイミング(timing)というのが「身辺状況が合う」という、お互いの「出会いのマッチング」を表しています。
お互いとも「恋人がいなくて、恋人がほしい」という身辺状況だったら出会いのタイミングとしては、マッチングしてますよね。
でも、「恋人がいるけど、ちょっと遊びたい」って人と「恋人がいなくて、結婚相手になるぐらい真剣に付き合いたい」って人だと、出会ったタイミングとしては、大分ずれてますよね。
他にも「今は仕事が1番。恋人はいらない」とか「まだ過去の恋愛が癒えてない」とか、人生にはいろんな身辺状況があります。
お互いにとっていいタイミングで出会えているかが「タイミング」のポイントです。
私が今まで好きになった子の中で、1番タイミングがかみ合っていたのは「初カノ」だと思ってます。
それまで好きになった子は「好きな人がいる・彼氏がいる」という子や「女の子同士はちょっと…」という想いがある子など、どうしても自分と恋愛関係になれそうにないタイミングで出会ってばかりいました。
初カノは「好きな人も彼氏もいない」し「女の子同士って未知だけど、いけるかも…」という想いがもてるタイミングで私と出会ってくれたので、付き合うことができました。
恋愛で「フィーリング」はもちろん大切なのですが、私は「付き合う」とか「恋愛関係」になるためには、「タイミング」の方が重要だと思ってます。
③ハプニング(happening)

最後、「恋のingの法則」の中で、1番重要ともいえるハプニング(happening)
ハプニング(happening)というのが、自分で行動を起こすなり、人に頼むなり、とにかくなんでもいいので「お互いの接点を作る」ということです。
この「接点」が恋愛ではすごく大切で、
- 一緒に何かを共有した人(食事・場・思い出など)
- 自分と共通項の多い人(出身地・趣味・性格など)
など、自分と相手との間をつなぐ「接点」が多いほど、「この人とは何か縁があるのかも」「すごいつながっている!」「なんか嬉しい!」って気持ちが高まって「この人のこと好きなのかも」って思いやすくなります。
初恋の人との偶然の再会や意図せず好きな人と二人きりになる、とかってシチュエーションも「ハプニング性」が強いですよね。
意図してないのに接点が増えていく感じが「ハプニング」の醍醐味です。
だから、「テクニック」だとか「こざかしいこと」を考えてもあんまり意味はなく、とにかく「行動」を起こして、「ハプニングの種」をまいていくのが大切です。
(とは言っても、こざかしいこと考えちゃうんですけどね(笑))
また、最初に話した「相手と自分のフィーリングのギャップ」も、単純に相手と自分との間に「接点」が少なすぎるのが大きな原因の1つなので、
- 会う頻度を多くする
- お互いの話をたくさんする
- いろんなデートをする
などして「接点」を増やせば、お互いの「フィーリング」の差が埋まってきます。
私はこの「ハプニング」で「お互いの接点」を増やすことを意識しだしてから、少しずつ恋愛に対して「自信」がついてきました。

行動するから、相手から何か反応が返ってくるわけだし、自分の経験値になってるんもんなあ。
そりゃ、頭の中だけでこじらせてた時は自信がつかなかったわけだ。
もちろん、この「恋のingの法則」を守れば、絶対恋人ができるって保証はないですし、あくまでも私の経験上での話でしかありません。
でも「恋愛」って「行動力」とか「自分と向き合う力」とか「相手を思いやる力」とか「喧嘩して仲直りする力」とか、とにかく人生で大事なことをたくさん教えてくれます。
その「恋愛」をより自分のものにするために「恋のingの法則」は使えるかなって思います。
スタンダールの「恋愛論」
ここからは、「恋のingの法則」とはうって変わって、私の恋愛のお師匠様「スタンダール」先生の恋愛の考え方をシェアします。
スタンダール
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スタンダール(Stendhal、1783年1月23日 – 1842年3月23日)は、グルノーブル出身のフランスの小説家。本名はマリ=アンリ・ベール(Marie Henri Beyle)という。
このひげもじゃハンサムさんが「スタンダール」先生で、「恋愛論」という本を書いています。
この「恋愛論」っていう本の中でスタンダール先生は「恋愛とはこういうもんじゃ!」ということをたくさん教えてくれます。
巷でたくさん出ている恋愛指南書の数々は、このスタンダール先生の「恋愛論」から派生したといっても過言ではありません。
この「水野敬也」さんの本は、立ち読みしかしたことないのですが、ふざけてるようで真面目な恋愛論を展開してて、読み物としておもしろいです。
この「『恋する力』を哲学する」という本は、スタンダール先生以外にも西洋哲学やフロイト・ユングの心理学、村上春樹の小説まで幅広い分野から「恋愛」について書かれています。
私は、この本を大学時代に図書館で借りて、むさぼるように読んで勉強しました(笑)
4種類の恋愛

スタンダール先生の「恋愛論」の中でも有名な「4種類の恋愛」として、
- 情熱恋愛
- 趣味恋愛
- 肉体的恋愛
- 虚栄恋愛
があります。
「情熱恋愛」は、いわゆる「純愛」と言われる恋愛ですね。
初恋のような純粋な気持ちで相手のことを好きになる恋愛です。
「趣味恋愛」は、恋に恋して「自分って素敵!」とか「自分って最低!」とかって、自分が何かのドラマの主人公かのように振舞うための恋愛です。
悲劇のヒロインやヒーローを演じるのもこの恋愛のタイプ。
「肉体的恋愛」は、いわゆる「体目的」で相手と関係をもつ恋愛です。
自分の性欲が満たされればそれでいいので、次から次へと相手を変えたり、人の恋人でも節操なく手を出したりしちゃうタイプです。
最後の「虚栄恋愛」が、1番やっかいで、自分の「虚栄心」を満たすためにする恋愛です。
- 友達よりもかっこいい人と付き合って自慢したい
- 自分のライフスタイルをおしゃれに見せたい
- お金持ちと結婚して人に羨ましがられたい
こんな気持ちを満たすために相手と付き合うタイプです。
この「虚栄恋愛」はパッと見じゃ分かんないし、本人も気づいていない場合があるので、とってもやっかいです。
スタンダール先生は「情熱恋愛が本物の恋愛!それ以外は全て偽物!」というぐらい「情熱恋愛」を崇拝しています。
なぜなら、「情熱恋愛以外は自分のために相手を利用しているだけ」だから。
スタンダール先生が生きていた時代にも「趣味恋愛・肉体的恋愛・虚栄恋愛」がそこらじゅうにあって、スタンダール先生は吐き気がしていたみたいです(笑)
今の世もたいして変わってないですよね。
私も、大きな声では言えないですが「趣味恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」をしていた時期があります。
でも、そういう恋愛って全然心が満たされないし、自分のために相手を利用してるって分かってしまった時の「自分への嫌悪感」が半端じゃなかったので、もうしたくありません。
「自分への酔い」や「性欲」、「虚栄心」を全くなくすのは仙人でもならないと無理ですが、それらに自分の心がコントロールされるような恋愛は嫌だって思うようになりました。
じゃあ、スタンダール先生が唯一本物といった「情熱恋愛」はどういう仕組みなのか。
その答えはこちらです。
恋の結晶作用

スタンダール先生は人が「情熱恋愛」をする時には「恋の結晶作用」ということが起こるといっていて、これが「情熱恋愛」か「それ以外の恋愛」かを見分けるポイントになります。

- 感嘆 :相手の魅力にハッとして、トキメキを覚える段階。
- 自問 :常に相手が気になり、『付き合えたらいいな』『手をつないでみたいなあ』などと自問する段階。
- 希望 :『あの人も私のことを好きかも』という期待を持ったり、相手のちょっとした仕草で不安になったりする段階。
- 恋の発生 :相手とできるだけ一緒にいたいという気持ちが高まり、 例えば、相手を見つめ、声を聞き、接触するという自分の五感で、相手の存在を感じ、喜びを覚える段階。
- 第一の結晶作用 : 相手がすばらしく魅力的に見えて『あばたもえくぼ』のような心理状態に陥る段階。
- 疑惑 : 気持ちがやや冷静になり、『自分は本当に相手を好きなのか』 『相手も本当に自分を好きなのか』と疑うようになり、「好き」の証拠を集める段階。
- 第二の結晶作用 :疑惑が晴れて『やっぱり好きなんだ!』という確信にかわり、さらに相手がすばらしく魅力的に見える段階。 第一の結晶作用よりも第二の結晶作用の方が結晶作用が強く現れる。
要するに、恋の結晶作用は「相手のことが素晴らしく見える」という一種の思い込みです。
特に大事なのが、③希望の段階で、ここで「相手も自分のこと好きかも…」っておめでたい思い込みを持てない人は、ずっと片想いのままで終わってしまいます。
また最後の⑦第二の結晶作用の前に、「あばたもえくぼ」「嫁フィルター」を一回解いて、「本当にこの人のこと好きなのか」「この人は自分のことを本当はどう思っているんだ」って自問自答する時間が大事です。
これがなかったら、ずっと「もうあなたしか目に入らないわ!」っていう恋は盲目状態にハマって、言い方悪いですが「恋の奴隷」状態です(笑)
私はこの「恋の結晶作用」を初めて経験したのは、またも「初カノ」です。
付き合う前はこの理論を私は知らなかったのですが、振り返ってみると7つの段階をすべて経験していました。
当時大学生だった私は、授業中に気づいたら目で追う女の子がいることに気づき、それが初カノになる子でした。
その子と仲良くなるにつれて、おめでたい私は「この子も自分のこと好きなんじゃないか?」って期待しはじめました(笑)
気が付いた時には、今まで好きになったどの女の子より「全部かわいい!!全部好き!!」って思ってました。
まさに「あばたもえくぼ」の「恋の奴隷」状態(笑)
この時に1度告白したのですが、断られました。
でも、そこから
- 本当に自分はこの子のことが好きなのか
- この子じゃなきゃダメなのか、他の子じゃだめなのか
- 本当に付き合いたいのか、友達じゃだめなのか
- この子は自分のことを本当はどう思っているんだ
って真剣に考えて考えて考えて、「やっぱり好き!」ってなったから、もう1度告白しました。
ここでOKをもらえて、付き合えたからこそ、私は「情熱恋愛」っていうものを味わうことができました。
そして、
- 自分も好きな人と付き合えるんだ!
- 恋愛ってこんなに楽しくて幸せなんだ!
- 恋愛っていいなあ!
って思えるようになりました。
自分はレズビアンですが、ストレートの人にひがみ感情をもつことなく、今こうやって自分の恋愛を語れるのは、まぎれもなく「初カノ」との恋愛があったからだと思ってます。
本当に初カノには感謝してます。
まとめ

今回は自分の過去の恋愛経験を踏まえ、今まで自分が悩んだ恋愛の悩みをどうやって解決していったか、「恋のingの法則」と「スタンダール」さんの恋愛論に絡めてお話していきました。
今までの自分の恋愛は、人に語れるほど立派なものでもなんでもなんですが、あなたの何かの参考になったら嬉しいです。
自分は恋愛も「知覚動考(ともかくうごこう)」だと思っていて、何か自分が感じて知ったこと・覚えたことは、まず動いて試してみる。そして、その後じっくり考える。
「恋のingの法則」も「スタンダール」先生の「恋愛論」も結局は、行動して「恋愛」していこう!ってことにつながると思います。
クリスマスも終わって、あと数日で年が変わる今だからこそ、新しい恋愛に向かって「新しい行動」を始める絶好のチャンスです!
ぜひ何か新しい一歩を踏み出して「ハプニングの種」をまいてみてください!

ちりつもちゃんは、好きな人いないけど毎日幸せだよ~。
だってちりママのご飯が美味しんだも~ん。
結晶作用は、素晴らしいですね!
恋愛ってつらいけど、頑張ろう☺️
〉金原さん
コメントありがとうございます!嬉しいです!
恋愛の酸いも甘いも楽しんでくださいね^_^