あなたは「ネットリンチ」って知っていますか?
昨日、私が家でぼーっとしていている時、
家族はNHKの番組を見ていたのですが、家族はそのままの状態で寝てしまい(笑)

その番組の特集が、
突然あなたも被害者に!? “ネットリンチ”の恐怖
ネットでの炎上をきっかけに、ひぼう中傷のターゲットにされ、失業や廃業、最悪の場合、自殺にまで追い込まれるような“ネットリンチ”の被害が深刻化しています。今回、番組ではネットリンチにつながりかねない炎上ケース、1000件以上を分析。その結果、ターゲットとなっているのは意外な人々であることが明らかに…。また、個人情報特定の恐るべき手口も明らかに。身を守る方法を被害者とともに考えます。
私は、そのまま何の気なしに番組を見ていたのですが、
途中から、

さーちゃん なんじゃこりゃ…ネットリンチってむごすぎる…

とあまりにも衝撃を受けたので、
「ネットリンチ」とはいったいどういう現象なのか
考えていこうと思います。
ネットリンチってなに?
ネットリンチとは、
- SNSやブログなどの書きこみが炎上して、不特定多数の人から誹謗中傷を受けること。
- それがエスカレートして、個人情報などをネット上にされされたり、その情報をもとにリアルな世界で実被害を受けること。
ということが番組を見てわかりました。
また、衝撃的なことに、「ネット上のデマ」の情報で、全く自分とは関係ない事件の関係者だと勘違いされて、何年も「ネットリンチ」の被害にあわれた方が紹介されていました。
自分にいわれのないことで、いやがらせや誹謗中傷を受け続けるなんて、
そんなのたまったもんじゃありませんよね(;_:)
世は個人情報だだもれ時代
番組では、「ネットリンチ」の被害者となりうる人は
一般の人が1番被害者になりやすく、被害も広がりやすいと紹介されていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_1113.html
「個人情報漏れないようにSNSにカギをつけてるから大丈夫」
と思っている人も、
通常、非公開のアカウントは、第三者からツイートの中身は見られませんが、友人が公開している場合、このアカウント宛てのツイートは、誰でも見ることができるのです。例えば、「君」や「さん」を含む友人のツイートを調べて、実名で呼びかけているツイートがあれば本名がわかります。同様に、お祝いのメッセージなどから誕生日などもわかるといいます。
と個人情報を手に入れる手口が紹介されており、

名前も地元も誕生日も勤務地も全部流出するって、もはや個人情報なんてないじゃん。
と思いました。
誰もが「裁判官」になって人を裁ける怖さ
私がもう一つ衝撃を受けたのが、加害者側の意識です。
実際に「ネットリンチ」に加担した人の声として、
そして、なぜリンチをしたのかについては「たとえば殺害予告をすると、掲示板が盛り上がります。誰かと一緒になって盛り上がる一体感は、ネット以外では得られないものでした。ほめられるとか、そういったことを実際の社会で受けることがあまりなかったからです」と語り、そのうえで、「自分たちが攻撃してもかまわないだろうという感覚が、集団でどんどん強くなっていった」と話しました。
ネット上でつながった人たちが、リアルの世界でも会って交流する「オフ会」が行われることもあったと言うことで、男性は「リンチを続けていく中で、少しずつその中に人間関係ができてきた。リンチの話題をそばに置いて、日常のこともしゃべったりすることもありました」と話していました。リンチという行為が加害者どうしのコミュニケーションの手段になっていて、その中で、リンチが続いていたと見られます。
また、個人情報を特定する行為をしたことがある人の声として、
男性は特定の行為について、「断片的な情報を組み合わせて1人の人物にたどり着く、そういう過程が好きです。特定できた時は、本当にパズルが解けたときのような感じで快感でした」と話しました。
「罪悪感はなかったのか」とただすと「自分の嫌いな人や世間的に非難されることをやっている人など、道徳に反すると判断した人について特定していてあまり罪悪感は感じなかった」答えました。そのうえで、「一度情報をネット上にさらしてしまうと元に戻すのは難しいので、今は、基本的にやるべきではないと思っています」と話しました。
私は、この加害者側の人の声を聞いて、私は胸が痛くぎゅって痛くなって、泣きたくなりました。
被害者の人が悔しい想いや悲しい想いをしているのは、番組で当事者の人が語っており、「ネットリンチ」を放置することはできないことはよく分かりました。許すべき行為ではないことも理解しました。
ただ、私は、

誰かそばで話聞いてあげられる人いなかったのかなあ。
それは間違ってるよって教えてあげれる人はいなかったのかなあ。
とすごく切なくなりました。
自分の価値観や正義感で人を裁くことがネットでは簡単にできます。
番組を見て、自分の発信した情報が誰かを傷つけていないか、「ネットリンチ」に加担していないか、考えてから責任をもって発信していきたいと思いましたし、
自分と違う意見や考えを持つ人を攻撃したり、排除しようとするんじゃなくて、
お互いの違いを違いとして受け止められる、そんな懐の大きい社会を作っていくことが大切だなと思いました。
まとめ
たった数十分の番組でしたが、色んなことを考えさせられました。
私は、どれだけネット社会が発達しても、人が「心のつながり」や「充実感」などの心を満たそうとする行為の先には、かならず「リアルな人とのふれあい」が必要になると思っています。
それが、満たされない今の社会の仕組み・教育のありかたがあるからこそ
「ネットリンチ」という現象が起こるのだと思います。
一人一人が、「安心できる居場所」や「自分の心との向き合い方を学ぶこと」、「新しい技術や知識を正しく使う経験」
などを社会全体で保証できるようになるといいなあ、と思いました。