今回の記事は「金沢ウルルン滞在記」の第2弾として、シェア金沢の中にある「ガイア自然学校」と行善寺を見学した体験談をシェアします。
第1弾はこちらからどうぞ~(*^^*)
目次
ゲストハウスで朝ごはん&見学

2日目の朝は、前日作ったブータン料理「シャモ・ケワダツィ」と金沢のおいしいほうじ茶でスタート!

ほくほく気分で朝ごはんを食べました。
前日はゲストハウスの中を見る時間がなかったのですが、この朝の時間を使って見学しました。

こういう畳の部屋にみんなが集えるように机や漫画があったり、

和モダン的な感じでおしゃれな部屋があったり、

こたつでぬくぬくできるスペースがあり、ほんとまったりできます。
(朝ごはんはこのこたつで食べました)
これで1泊3000円代なんだから安い!
また金沢行くときはぜひ利用したいゲストハウスです(*^^*)

いざシェア金沢と「ガイア自然学校」へ行くぞ!
いざ、シェア金沢へGO!
実は金沢へ行く2週間ぐらい前に、私の大好きで憧れブロガー「オクユイカ」さんに、

と思って、シェア金沢のホームページのURLを送ったら、

明日行ってくるよ。
とのこと(笑)
自分のオクさんレーダーが感度良すぎてびびりました(笑)
オクさんは「行善寺」というこれまた面白い福祉施設を見るのがメインで、シェア金沢はそのついでで行くのだそう。

私の今回のメインはシェア金沢内の「ガイア自然学校」ですが、「行善寺」も見に行ったのはこのため(笑)
ぜひ気になる人はオクさんの記事読んでみて下さい(*^^*)
『シェア金沢』世代も障がいの有無も超えた、ごちゃまぜコミュニティに見学に行った。
地域コミュニティを再生『行善寺』の魅力。【シェア金沢より良い?】
シェア金沢
![]()
高齢者、大学生、病気の人、障害のある人、分け隔てなく誰もが、
共に手を携え、家族や仲間、社会に貢献できる街。
かつてあった良き地域コミュニティを再生させる街。
いろんな人とのつながりを大切にしながら、
主体性をもって地域社会づくりに参加する。
あなたも「Share金沢」づくりに参加しませんか。
シェア金沢内には多種多様な人々が実際に暮らしており、1つの街のようなつくりになっています。

地図を見せてもらっても、「高齢者デイサービス」や「児童入所施設」などの福祉施設が充実しており、「温泉」や「料理教室」、「フットサル場」などなど、色んな施設があることが分かります。
このシェア金沢に入居している障害のある人向けに、シェア金沢内の施設で就労支援も行っているそうで、まさに1つの街っていうのが伝わりました。
実際にシェア金沢内を散策してみると、

美術系の大学生やアーティストさん向けの「アトリエ付き住居」があり、

タイ式マッサージをベースにしたリラクゼーション屋さん「ゆらり」があり、

産前・産後ケアを行う施設もあり、

カフェとバーを経営している「Mock」というお店があったり、

コインランドリーとクリーニング屋さんがあったり、

入居している高齢者が住む可愛いお家もたくさん並んでいて、雪のパワーも相まってなんだか外国みたいでした。
「ガイア自然学校」の見学

そして、今回のメインイベントである「ガイア自然学校」!
![]()
ガイア自然学校では、子どもたちに接するリーダーが、子どもたちの「今ここ」にある気持ちを受けとめ、お互い「自分の気持ち」でコミュニケーションをとることを大切にしています。
自分のことを認めてくれる人の存在と無条件に包み込んでくれる自然…。
このコミュニケーションから生まれる成長のきっかけは、はかりしれません。
さらには、大人が画策したプログラムよりも、その時、その瞬間に子どもたちやリーダーが感じたことや自然の中で突然に起こる神秘的なハプニングの方が、より子どもたちの感性に訴えかけ、感動を生み、その子どもたちと周りの人間に成長を促していると思えるからです。
子どもたちと自然の変化を、一瞬ものがさない…
ガイア自然学校は、子どもたちとそこに関わる大人の主体性を大切にし、お互いが成長できる場を提供し続けます。
ガイア自然学校の特長
● 子どもたちが「ありのまま」でいられる居場所
● 自然の神秘性で子どもたちの感受性を育む内容
● 研修を受けたカウンセラーによる丁寧な関わり
● 野外教育のプロが責任をもって同行する安全性
● 心身に障害を持つ子どもたちの受け入れ
代表紹介「成田 裕」
子どもたちと、そこに関わる大人が、
生き生きと自分らしく過ごせる…。自然を感じながら、人の心にふれる…。
ただの自然体験「イベント」ではなく、
「魂」が成長するような場を作りたい…。
そう願って今のガイア自然学校があります。
プロフィール
京都生まれの京都育ち、前職の関係で能登島に移住。
勤め先のキャンプ場の施設管理と無農薬有機栽培の体験農場を開墾&運営していた…。
しかし!病気発覚→闘病生活→失業。
病魔退散後、独立してガイア自然学校を立ち上げる。
日本キャンプ協会ディレクター1級 ・
日本赤十字社救急法一般講習検定合格
自然体験活動推進協議会CONEトレーナー1種いしかわ自然学校H18〜21年度インストラクター養成課程講師
昨日の飲み会で、ガイアについての基礎情報や雰囲気はなんとなく掴めてはいたのですが、やはり実際に見てみないと分からない!
ガイアの事業としては
- 放課後の学童保育
- 森のようちえん
- キャンプをメインとした自然体験事業
- それらを「大学生リーダー」を育成しながら運営
これらを柱に活動しているのですが、今回は「学童保育」と「大学生リーダーの育成」について実際に現場を見学しながら、詳しく話を聞きました。
昨日からずっとお世話になっている職員の醍醐さん(キャンプネーム:せんた)に施設内を案内してもらいました。


子どもらはここで宿題したり、遊んだり、基本好きなようにして過ごすよ。
俺らは「宿題しろ」なんて言わないし、子どものもめごとに首も突っ込まない。
もちろん困ってたら話は聞くし、誰がどこで何しているかは把握するんだけど、自分たちでぶつかって解決することに意味があるって思ってやってる。
「主体性」が育つことが1番だと思ってるからね。

一応勉強用のスペースもあるようですが、ここで遊ぶ子もしばしばだとか(笑)
手づくりの張り紙も味があって可愛いです(*^^*)


この職員さんやリーダーたちのイラストはどうやってるんですか??

一人一人の似顔絵をパソコンで作ってデータにして使ってる。

これすごい嬉しいですね!気遣いがきめ細かい…
トップの成田さんの人柄はこういうところでもにじみ出てました。
※ちなみに「ぴっから」というのが成田さんのキャンプネームですが、「頭」が理由でなく、学生時代のアルバイトで卵の殻を両手で「ぴっ!から!」って感じで割っていたのが由来だそうです(笑)
ここで、
「キャンプネーム」って何?
って思われた方。
自然体験やキャンプ事業では、本名や敬称は使わず、みんなが立場関係なくフラットに関われるように「キャンプネーム」が使われます。(使わないところもあるようですが)
いわゆる「あだ名」のようなものです。
この記事でも書きましたが、私は子どもたちと「キャンプネーム」で呼び合える感覚がすごく好きで、「人間対人間」っていうのが伝わる感じが自分の性に合っているって気づきました。
キャンプネーム決めも自分で決めていいところがあったり、話し合いで周りの人に決めてもらうっていうところもあったり、いろいろ流派があるそう。
ガイアは「話し合いで周りの人に決めてもらう」というタイプで、みんなそれぞれの由来を聞くのがまた面白かったです。
子どもたちが使う施設を一通り見せてもらった後、具体的に「ガイア自然学校」がどんな風に運営されているかを聞かせてもらいました。
ガイアの自然体験事業のプログラムとしては、
- 自然教室「ガイアキッズ」
- 探検教室「FIELD HUNTER」
- 冒険教室「レンジャーズ」
という日帰りで自然体験ができるプログラムが3種類あり、年10回月1で四季に合わせた活動が仕組まれています。
またこのプログラムとは別に、「キャンプ事業」も行なわれていて、
- 沖縄無人島キャンプ
- 親子キャンプ
- ムシキャンプ
- 海と遊ぶキャンプ
- 海ぞくキャンプ
- フィッシングキャンプ
- 秘密基地キャンプ
- 星とあそぶキャンプ
- キャラバンキャンプ
- 恐竜キャンプ
- 森のX’masキャンプ
- かまくらキャンプ
- スキーキャンプ
- ガイアワールドキャンプinパラオ
などたくさんのキャンププログラムが用意されています。



この「プログラムシート」は、各種のキャンプごとに使っていて、マネジメント計画を書いていくものなんだけど、これも「大学生リーダー」が中心になって計画を立てていく。
各種キャンプで、大まかなプログラムやメインの活動は決まってるんだけど、「どんな想いを伝えたいか」とか「こんなことを組み込みたい」っていう大学生の想いが形にできるようにしてる。
キャンプ自体も「ムシキャンプ」だからって絶対虫取りをしなきゃいけないわけじゃなく、その時の子どもたちの想いに寄り添ってやっていってる。
もちろん、計画立ててる途中に軌道修正で俺らが口出しする時もあるけど、ここでも「主体性」を大事にしたいから、あくまでも「見守る」感じが強いかな。
実際に大学生リーダーたちが書いたプログラムシートを見せてもらったのですが、みんなそれぞれに想いが詰まってて、どうやったらキャンプが成功させられるかってたくさん考えた跡が残っていて、見ててすごくグッときました。
職員さんは、この「大学生リーダー」たちを育てるために、定期的に「リーダー研修」というものを行っていて、安全管理や子どもとの接し方など、私も受けたいぐらい充実したサポートがあります。

そこは自分の本音を言う場で、「こういう子にむかついた」でも「もうキャンプ嫌になった」でも、全部さらけ出して、リーダー仲間の想いも知って、自分の成長の糧になる時間になるようにしてるよ。

自分の想いを外に出せるってだけでもすごい「成長」するもんなあ。
教育に携わる・携わらない関係なく、こういう「経験」ってすっごい自分の力や自信になるだろうな。
自分も「次世代育成」に力入れたいから、すごい参考になる。
本当にいい話がたくさん聞けました(*^^*)

これは、「おやつ表」だそうで、学童保育の子たちに毎日出すおやつが書かれています。
週1でシェア金沢内にある駄菓子やさんにおやつを買いに行く以外は、後はすべて「手作り」だそう!

マシュマロとかその火であっためて食べるから美味しい。

もうほんと、ガイアの子になりたくなりました(笑)
せんたから色んな話を聞いた後、職員さんの会議の間「リーダー室」という部屋で待たせてもらいました。

ゆっくりくつろいで下さい。

まず目に入ったのが、「リーダー研修の出席表」。
誰がどの研修にどれだけ参加しているのかがすぐ分かります。

すごい力入れてるのが分かるなあ。

これは「キャンプソングの歌詞」が入っているボックス。
歌の種類の多さもすごいですが、子どもたちと歌えるように歌詞もしっかり準備しているのがいい。

こういう「ごちゃっと感」が学生の頃の部室っぽくって居心地がよかったです。
(リーダーさんたち、写真撮ってごめんね(笑)せんたから許可は下りてるからね(笑))


これは「かけら」と呼ばれるもので、キャンプに参加したらもらえるお土産です。
1つ1つ大学生リーダーさんたちが手作りして、キャンプの種類に合わせて柄も変えているのが素敵!

職員だけでこれだけ多くの活動をやろうと思ったら限界があるし、若い大学生の力を借りつつ、大学生と子どもたちがお互いに関わりながら成長していく過程を見守れるのっていいなあって思いました。

みんながお互いを支えあって、高めあっていける。
こういうやり方が「これからの教育」になってほしい。
行善寺の見学
せんたにお願いして、子どもたちが帰ってくる前に「行善寺」にも連れて行ってもらいました!

この行善寺、見た目は完璧にただの「お寺」です。
ですが、実は「シェア金沢」を運営している社会福祉法人 佛子園(ぶっしえん)が手掛けている事業の1つで、「『シェア金沢』で出てきた課題をクリアするために作られた福祉施設」とも言われています。
実際にせんたに「シェア金沢」の課題を聞いてみたら、

関わろうとしないと周囲の人と関わらなくても生活できるから、「ごちゃまぜの街」っていっても混ざらない部分があるね。

そして、これが「行善寺」の館内図。

1つの建物の中に、温泉や食べ物屋さん、フィットネスクラブ、高齢者デイサービス、保育園、放課後等デイサービス、カラオケなどなど…
本当にたくさんの施設が入っていました。

長い廊下を歩いていくと、

温泉の入場札があって、入っている時は札をひっくり返して使うものです。
この仕組みは「シェア金沢」にもあるそう。
そして行善寺は地域に住んでいる人は温泉にタダで入れるそう!


すこし写真がぶれていますが、シェア金沢にも「駄菓子屋」があるように、ここにも駄菓子が売ってありました。

別館の方に移動してみると、「保育園」「お花屋さん」「薬局」「フィットネスクラブ」「放課後デイケアセンター」などがありました。
フィットネスクラブに入ってみると、


こんなきれいな施設で運動もできて、ご飯も食べれて、温泉にも入れてってホントすごいな!!
このフィットネスクラブには「プール」も併設されており、デイケアの子どもたちや入居者のサポートにも使われるそうです。


私のイメージ的に「シェア金沢」が「福祉のアウトレットモール」って感じです。
この「行善寺」はイオンとかの「福祉のショッピングモール」って感じがしました。
やっぱり、1この建物にごちゃっと詰め込んだ方が、いい感じですね。
こういう「複合型福祉施設」ってこれからの日本にめちゃくちゃ必要だし、地域のコミュニティの1つとしての役割も担えるから、ぜひ色んな地方に作られるといいなって感じました。
実際に「ガイア自然学校」に来る子どもたちと遊んでみた!
「行善寺」もしっかり見学し終え、リーダーや職員さんとお話をしていると、あっという間に学童保育の子たちが帰ってくる時間に。

との言葉をいただき、雪の中子どもたちと遊びました。
最初子どもたちからは、
「だれ~!?新しいリーダー??」
「何しに来たの??」
「男?女?どっち?」
というお決まりの質問を受け(笑)

さーちゃんって呼んでね。
ちなみに女だよ(笑)
と軽く自己紹介をしたら、後は夢中で遊びました(*^^*)
- 雪で滑り台づくり
- 雪のいすと机を作って遊ぶ
- 雪合戦
などなど雪を使ってたくさん遊びました。
子どもたちも慣れきたら「さーちゃん来て~!」って呼んでくれるようになったり、学校の話を教えてくれたり、ほんと楽しく過ごせました。

人間対人間で、フラットで、そういう関係の中で子どもたちの成長を応援したい。
これが自分の中の「教育」だし、こういう場所を広島につくりたい。
実際にガイアの子どもたちと触れ合ってみて、そのいきいきした表情や子ども同士やリーダーのとの関わり方を見てみて、やっぱこうだよな!って感じました。

ありがとうございました!

ぜひ、また来てください。
さようなら金沢

最後、車で金沢駅まで成田さんに送っていただきました。

学校教育もガイアも結局は「人」でしかないし、あなたみたいに想いがある人がいるっていうことが大事なんだよ。
あなたの想いは十分伝わったし、これからも応援したいから、僕たちができることがあったら協力するよ。

すっごい嬉しいし、心強いです。
成田さんみたいな「教育」「人柄」目指します。
本当に2日間ありがとうございました!
もうこれ以上ないってぐらい強い味方ができて、本当に金沢来てよかったって思いました!
まとめ
今回は「金沢ウルルン滞在記」の第2弾として、シェア金沢の中にある「ガイア自然学校」と行善寺を見学した体験談をシェアしましたが、本当に金沢いいとこでした。
観光地だけでなく、福祉・教育面でも発展しているし、何より金沢の人たち、穏やかで優しい。
シェア金沢や行善寺のような物的環境も大事ですが、こういう人的環境も整ってこその「福祉・教育」だと私は思うので、それを肌で感じられた今回の旅は本当に充実していました。
これから超高齢化かつ超少子化な社会になっていくのが迫っている今。
どんな「福祉・教育」を行っていくのかを考えるのが、「これからの日本の未来」を考えるってことに直結すると思います。
自分はそういう分野で活動していきたいし、1人でも多くの人が「自分らしく生きていく」っていう選択を選んで歩んでいけるようなサポートをしたい。
金沢旅を通じて「自分の原点」に立ち返ることができました。
最後に今回の旅で紹介した施設の基本情報とホームページを紹介するので、興味がわいた方はぜひ遊びに行ってみて下さい(*^^*)!
シェア金沢
![]()
〒920-1165 金沢市若松町セ104番地1
ガイア自然学校
![]()
〒920-1165
石川県金沢市若松町セ104-1
シェア金沢E-7
TEL: 076-225-8155
FAX: 076-214-8455
Mail: info@gaia-ns.com
「三草二木 行善寺」
![]()
この社会には子どもや若者、お年寄り、障害のある人もない人も、いろんな人が暮らしています。どんな人にも持ち味があり、誰もが必要とされています。
一人ひとりが役割を果たすことで、社会に貢献する。「三草二木 行善寺」は、人が集う場。人のつながりを日常の中でつくり出すことで、地域をもっともっと元気にしていきます。〒924-0024
白山市北安田町548番地2
Tel:076-275-0616
Fax:076-275-0689
e-mail:headoffice@bussien.com
社会福祉法人 佛子園
最後の最後に、
2日間お世話になった金沢のみなさま!
本当にありがとうございました!!

ちりつもちゃんも金沢行ってみたいなあ。
雪合戦した~い!
ブータン料理って聞いたらどんなのかと思うけど、これはすごい日本人受けしそう。
お茶もあったまるわあ~