こんにちは!さーちゃんです!
あなたは「VUCA」という言葉を知っていますか?
V Volatility(変動性)
U Uncertainty(不確実性)
C Complexity(複雑性)
A Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をとって「VUCA(ブカ・ブーカ)」と読みます。
これからの時代はVUCAの時代と言われており、「常に変化のある状態で確実なものは何もなく複雑で曖昧で先の見えない時代」に私たちは突入して生きている真っ最中です。
コロナショックを経験した私たちにとって、「VUCA」の感覚って結構リアルに感じるようになっていませんか?
- まさかこんなにオンライン化が進むなんて…
- 自分の思っていた常識が日に日に変わっていく…
- 自分の身に何が起きてもおかしくないんだ…
- この先どうやって生きていけばいいんだろうか…
- 自分のこれからの人生・生き方に不安…
もしかするとあなたはそんな気持ちをもっているかもしれませんね。
これまでの時代にはこれまでの時代に合った生き方のルールがありました。
それと同じように、VUCAの時代にはVUCA時代に合った生き方のルールがあります。
今回はこれまでの時代とVUCA時代を比較しながら、VUCAの時代を楽しく豊かに生きていくために必要な新ルール「Be×Why×Like」を見つける3つの方法をシェアしていきます。
目次
そもそも「VUCA」って何?意味は?
まずは「VUCA」の説明から。
VUCA(ブーカ)とは4つの単語
- V olatility(変動性)
- U ncertainty(不確実性)
- C omplexity(複雑性)
- A mbiguity(曖昧性)
から頭文字をとって作られた単語であり、現代のカオス化した経済環境を指す言葉です。一言でいうと「予測不能な状態」を意味します。
VUCAはもともと1990年代にアメリカの軍事領域において用いられてきた言葉で、昨今、経済、企業組織、個人のキャリアにいたるまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあります。
そんな中、2010年代に入って以降、世界の経済界各所で「VUCAの時代」が到来したといわれるようになりました。
V Volatility(変動性)
U Uncertainty(不確実性)
C Complexity(複雑性)
A Ambiguity(曖昧性)
この4つの概念を引っ付けると、VUCAの時代とは「常に変化のある状態で確実なものは何もなく複雑で先の見えない時代」とも言えます。
AI技術の向上やオンライン化の促進、世界情勢や経済の不安定さ、環境問題や多様な人々の中で起こる社会問題など、様々な要因が複雑に絡み合い、今まで私たちが考えたこともないトピックスで世界はあふれています。
このカオス状態・予測不能状態が当たり前になるのがVUCAの時代です。
VUCA前のこれまでの時代の特徴
VUCAの時代の新ルールの説明の前に、これまでの時代を振り返ってみます。
これまでの時代がどんな時代だったかを知ることで、VUCAの時代もイメージしやすくなりますよ(*^^*)
VUCA前のこれまでの時代=山登りの時代

一言でこれまでの時代を表しているのは、ずばり「山登り」です。
あなたが山登りをするところイメージしてみてください。
山登りをするためには、まず何から始めますか?
きっと、どの山を登るのか、ゴールはどこなのかを決めますよね。
道具をそろえて、どのルートで登るか計画を立てたら、あなたは登り始めます。
ゴールに向かって、決めたルート通りに1合目、2合目、3合目…と着実に登っていきます。
頑張って頑張って、登っていってゴールについたとき、あなたはきっと「やった~!!ついたぞ~!!」って達成感を味わいます。
これがまさに今までの時代の生き方です。
目標を決めて、そこにたどり着くために逆算して計画を立てて、行動していく。
山登りとは「目標達成型」を示しており、これまでの学校の勉強や受験、会社での仕事の進め方は、この型でやっていればうまくいっていました。
いい成績を取る→いい大学に入る→いい職業について出世、成果を出していく→幸せになる
こんな方程式、あなたにも身に覚えがあるんじゃないでしょうか?
VUCA前のこれまでの時代のモチベーション=「結果」×「競争」
VUCA前のこれまでの時代のモチベーションを語るのに「モチベーション革命」という本にいい例がありました。
上の世代は、「世の中の空白を埋めるように」仕事をしてきた世代です。社会にないものを生み出し、収入を増やし、家のテレビを白黒からカラーに変えて、電車通勤から車通勤に変えていった。彼らが幸福だったのは、何かを達成することが、同時に社会貢献につながっていたからです。
この本の中では、これまでの時代を生きてきた上の世代のことを「乾いている世代」といい、その渇きを埋めていくこと(達成していくこと)に幸せを感じて生きていると説明してあります。
戦後何もない焼け野原から高度経済成長を支え、今の日本の土台を作り上げてきたのですから、自分の行動や結果=社会貢献ということも感じやすいですよね。
次から次へと生み出し、どんどん豊かになっていくためには「結果を出して競争に勝つこと」をモチベーションとして生きていく必要があります。
周りとの競争の中で、「よりたくさん、よりいいものを、より効率よく」を目指して結果を出していくことで、今までの時代は豊かになっていきました。
また、結果が出ると他者からの承認がもらえます。
お金、地位や名誉、影響力などを手に入れることで自分自身の渇きを埋めることができるので、ますます結果と競争のモチベーションを使って行動していきます。
でも、外側からの承認では一時的にしか渇きは埋まりません。
またすぐ乾きを感じて、渇きを満たすために次のゴールへ突き進む。の繰り返しを行ってしまうのです。
VUCA前のこれまでの時代の生き方・ルール=「Do×How×Must」(結果を出す生き方)
VUCA前のこれまでの時代について整理すると、
・山登り時代(目標達成型、逆算、計画的、行動重視)
・モチベーションは「結果×競争」
ということがお分かりいただけたと思います。
それらをまとめると、これまでの時代の生き方・ルールは「Do×How×Must」といえます。
do(行動)
how(やり方)
must(義務・強制・優先順位)
この3つを掛け合わせて、とにかく行動する、効率よく合理的にやる、やらなければいけないことをやる。
そんな【結果を出す生き方】に特化したルールにみんな従って生きていたのでないでしょうか。
VUCAの時代の特徴
ここからはいよいよVUCAの時代の新ルール、生き方について説明していきます。
前述したこれまでの時代と比較しながら見ていきましょう!
VUCAの時代=波乗り時代

VUCAの時代は、ずばり「波乗り」時代です。
これまでの山登りとは違い、刻々と変わる波の動きを察知して、自分の感覚とタイミングを信じて、波とたわむれるサーファーのような生き方がこれからの生き方のスタンダードになります。
VUCAの時代=「常に変化のある状態で確実なものは何もなく複雑で先の見えない時代」と説明しましたが、それってまさに海の波みたいですよね(*^^*)
自然界は、常に変化していて不確実で複雑で曖昧です。
そういう意味でとらえれば、これからの時代はすごくナチュラルな生き方、自然体に戻っていくような生き方にシフトしていくのだと思います。
サーフィンでは特定のルートなど決まっておらず、常に移り変わる波に合わせて方向や力加減を変えたりして、波に乗っていきます。
波に乗っていくと、自分が思ってもみないところへ連れてってくれるのもサーフィンの面白さだと思うのですが、それはまさに展開型で流動的で感覚的なこれからの生き方そのものです。
また、サーフィンは波に乗る、波をつかむこと自体が楽しかったり、技を磨く・友人と楽しむ・リラックスするなどいろんな目的をもってできるスポーツでもあると思います。
そんな風にこれからの生き方は人生のプロセスを味わうことや自分なりの目的をもって楽しむことで人生という波を乗りこなしていけます。
VUCA時代のモチベーション=「プロセスを味わう」と「共創」
VUCA時代は、これまでの人類の発展で、すでに安心して暮らすことのできる土台が整っています。
特に日本は、どこで暮らしていても最低限の衣食住や教育が保証され、上質なサービスにあふれている豊かな国です。
なのでこれまでの「乾いている」感覚から生まれるモチベーションではなく、「すでに満たされている」感覚から生まれるモチベーションが私たちのエンジンになります。
何かを追い求めて結果に固執するのでなく、今あるもの、すでにあるものを味わう、道中を楽しむような感覚。
サーファーもその時その時の波の様子をとらえて波に乗ること自体を楽しんでいますよね。
行為自体を楽しむ、プロセスを味わうことがこれからのモチベーションです。
また、これまでの競争、パイの奪い合い、自分がのし上がってなんぼ!みたいな弱肉強食のモチベーションの代わりに、すでにあるもの、自分の中からあふれ出るものを使って、みんなで豊かになる「共創」のモチベーションを使っていきます。
サーフィンは自分1人ではできません。
波と一緒にその場を創造してく、波とダンスをするように共に楽しさを創っていきます。
それと同じように、私たちも仲間や周囲の環境とつながりながら、共に創る時代がやってきています。
VUCA時代の生き方・新ルール=「Be×Why×Like」(幸せを味わう生き方)
VUCAの時代について整理すると、
・波乗り時代(展開型、流動的、感覚的、味わう、目的をもつ)
・モチベーションは「プロセスを味わう×共創」
ということがお分かりいただけたと思います。
こういう時代に今までの「Do×How×Must」のルールに従っていっても、変化の波に乗れずおぼれてしまいます。
これからのVUCAの時代は、
be(あり方)
why(目的・動機)
like(好き・情熱=自分の内側からあふれるエネルギー)
この「Be×Why×Like」の3つがそろってないと楽しく生きていけないのではないかと私は考えます。
なぜなら、VUCAの時代は決められた道筋はなく、自分なりの人生の目的(why)をもっておかないと次から次へと来る変化の波に流されていくからです。
そして、自分なりの人生の目的を見つけるには、自分のあり方(be)を見つめなければ見えてきません。
ここであなたに質問です。
あなたの人生の目的とはなんでしょうか?
立身出世、愛する家族と過ごす、お金もちになる、おいしいご飯を食べる…
いろんな考えが浮かぶと思います。
思い浮かぶものをどんどん「なぜ?」と突き詰めていくと、たどり着くところは「幸せ」です。
人生の究極の目的は「幸せになること」・「幸せがすでにあることに気づくこと」です。
じゃあ、どうやったら幸せになれるのか、幸せに気づけるのか。
そのスタートは、あなた自身の「幸せ」に直結しているあなたの内側にあるlike(好き・情熱=自分の内側からあふれるエネルギー)を解放して味わっていくことから始まります。
自分が好きなものに触れていたり、好きなことをしているときって「心地よさ」や「満たされる」感覚がしませんか?
その感覚こそがあなたの「幸せ」です。
VUCAの時代は、自分のあり方を見つめ、どんな風に生きたいのか人生の目的を明確に持って、自分の内側からあふれるエネルギーを使って人生のプロセスを味わう。
そんな風に自分自身の内側や幸せに目を向けた、【幸せを味わう生き方】に特化したルールにシフトしています。
これまでの山登り時代とこれからのVUCAの波乗り時代の比較表です。参考までにどうぞ↓

VUCA時代を生きるために必要な「Be×Why×Like」を見つける3つの方法
ここからは、VUCA時代を生きるために必要な「Be×Why×Like」を見つける3つの方法について説明していきます。
この3つを実践していけば、あなた自身の「Be×Why×Like」が発揮されはじめ、人生の波に乗れるようになっていきます。
➀「時間もち」になって自分・他者・世界を観察する
まず1つ目は「時間もち」になって、ゆとりのある生活をすることから始まります。
日々忙しい中では、なかなか自分の「Be×Why×Like」を見つめることが出来ません。
コロナショックでいつもとは違う余白のある時間に、これからの生き方や世界の変化についてじっくり考えた方は多いのではないでしょうか。
私たちはゆとりがある状態で過ごすと、自然と自分自身・他者・世界のことを観察して考え始めます。
これからは意識的に「ゆとりのある状態」を作っていくことで、「Be×Why×Like」を見つけることができるようになります。
おすすめは朝と寝る前に瞑想やアウトプットなどをして、自分のためだけの時間を作ってあげること。
私はここ1年ぐらいかけて、毎朝1時間、夜30分、自分のためだけの時間を作って、自分自身の向き合う習慣があります。
時間もちになればなるだけ、自分や周りのこと、世の中の変化も敏感に感じられるようになりますし、何より自分が満たされていきます。
まずは5分だけでもいいので、「時間もち」になってみましょう。
②思ったことを発言する・行動する
2つ目は思ったことを発言する・行動することです。
波乗り時代は、ぱっと浮かんだアイディアや想いを発言したり、実行することで、波に乗るように生きていきます。
自分の心からの想いを発言することで、その想いに反応する次の波がやってきます。
その波に乗って行動してみることで、また新たな波がやってきます。
そんな風に、想い→行動、想い→行動の積み重ねであなたにぴったりな波の流れができてきて、気が付いたときにはその流れに乗っているような感じです。
そのためには、あなたの本心・本音で発言・行動することがすごく大切。
なぜなら、あなたが発するものに反応して波の流れは作られていくので、あなたが建前や嘘の発言・行動をすれば、それに反応した波がやってきます。
そのような波に乗り続ければ、どうなるか。
あなたは建前と嘘だらけの人生にたどり着いてしまいます。
そうではなく、「本心・本音」を発することであなたはあなたらしい味わい深い豊かな人生にたどり着くことができます。
また、「本心・本音」で行動すればlike(好き・情熱=自分の内側からあふれるエネルギー)も見つかるようになります。
まずは、ぱっと思いついたものをやってみて、たくさんトライアンドエラーしてみます。
次第に、やりたいだけで続かないものと、自然とやってしまうもの、やってて楽しく続けられるものが分かってきます。
自然とやってしまうもの、やってて楽しく続けられるものは「like」の可能性大です。
自分のlike(好き・情熱=自分の内側からあふれるエネルギー)に気づいて使っていくことで、自分自身の幸せにつながっていきます。
そのためにも、まずは思ったことを発言する・行動することを意識してみましょう。
➂学び合える仲間とつながる
3つ目は「学び合える仲間」の存在です。
「Be×Why×Like」は自分の力だけでは見つけることができません。
仲間から教えてもらうことで自分1人じゃ見つからない、自分の知らないことにたくさん気づくことができます。
また、どれだけ時間もちになって、思ったことを発言・行動していても、ひとりぼっちでいたら波は自分が作る範囲のものしかやってきません。
ですが、仲間とつながっていたら、仲間のパワーで思いもよらない新しい波がやってきます。
そして何よりも重要なのが、仲間とお互いの気づきや学びをシェアし合うことで、お互いの「Be×Why×Like」を高め合い、波をどんどん広げていくことができます。
「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、学び合える仲間とのつながりをもつことで、人生は飛躍的に変わっていきます。
また、気づきや学びをシェアし合うことは、自分も相手も豊かになる「共創」のモチベーションが働いて、これからの生き方にもつながってきます。
まずは学び合える仲間を1人見つけて、気づきや学びをシェアする機会を作ってみましょう。
【大前提】VUCAの時代でも変わらない【自分から】×【真心】
これまでの山登り時代からVUCAの波乗り時代に変わろうが、人生の本質は変わりません。
大切なのは、自分からスタートする、自分から満たしていく、自分から変化すること。
自分はやっていない、自分を満たしてない、自分は変化していない状態なのに、他者を促したり満たしたり変化させることはできません。
他者は自分の鏡と言われますが、自分が変われば勝手に他者は変わります。
なぜなら、他者は自分が作り出した幻想だから。
自分が変われば自分の目に映る他者も変わっていくので、そもそも他者や世界を変える必要はないのです。
何よりもまずは「自分から」です。
もう1つ大切なのが、真心(純粋動機、心)で始めること。
どういう想いでスタートするかで、その後の流れは決まっていきます。
それは、引き寄せの法則で言われる、自分がもつ意識・想いと同じものが引き寄せられるということと同じで、
真心(純粋動機、心)でスタートすれば、真心に反応した出来事がやってくるし、
下心(欲望、損得勘定、頭)でスタートすれば、下心に反応した出来事がやってきます。
【自分から】×【真心】は「Be×Why×Like」を見つけていくうえでも非常に大切ですし、【自分から】×【真心】を常に意識していくことで、どれだけ時代が変わってもあなたはあなたらしく生きていくことができます。
VUCA時代は波乗りするように楽しく生きよう!
今回はこれまでの時代とVUCAの時代を比較しながら、VUCAの時代を楽しく豊かに生きていくために必要な新ルール「Be×Why×Like」を見つける3つの方法をシェアしていきましたが、いかがだったでしょうか?
私はVUCAの時代、波乗り時代がとても楽しみです。
なぜなら、これまで以上に自分らしく、豊かに、幸せに生きていける時代だと思うからです。
自分のあり方を見つめ、どんな風に生きたいのか人生の目的を明確に持って、自分の内側からあふれるエネルギーを使って人生のプロセスを味わう。
そんな風に生きられるようになった時代は、たぶん人類史上今回が初めてで、これまでの先人たちの発展の賜物、恩恵のおかげです。
先人たちのこれまでのプロセスに感謝しながら、私たちは新しい時代を創っていくことができるのです。
それってめちゃくちゃすごくないですか??
今あなたの前には、無数の選択肢が用意されています。
時代の変化におびえながら生きていく。
周りに流されながら生きていく。
結果を求めてがむしゃらに生きていく。
その中には、新しい時代を仲間と共に創っていくという選択肢もあります。
どんな生き方をあなたが選んでも、あなたの人生の素晴らしさは変わりません。
でも、少しでも「新しい時代を楽しく生きていきたい」「仲間と共に幸せに生きていきたい」と思うのであれば、ぜひ今から始めてみてください。
まずは【自分から】ですよ。
今からできる小さな一歩から始めて、一緒に波乗りしてきましょう(*^^*)応援しています!