あなたは少年漫画の『ONE PIECE』は好きですか?
私は、もう大大大大好きで、毎週コンビニへ行って、最新話をジャンプで立ち読みをしています(笑)
今、『ONE PIECE』を漫画として楽しむだけではなく、「ビジネス論」として考えた「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」という本が発売されています。
『ONE PIECE』が大好きな私は、本屋さんで見た瞬間、

見た目とぱらぱらめくった印象で、即決してお会計しました(笑)
こういう漫画や映画など元ネタがあるものを考察して書籍にしている場合って、アタリはずれの差が大きいですが、この本は、ヒットでした!
この本を読んで、私は『ONE PIECE』が好きな人もそうじゃない人も関係なく、自分のキャラ傾向を知って、最適なチーム作りをしていくことが、これからの社会で自分のやりたいことをやっていくためのキーポイントになると思いました。
目次
「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」要約
まず簡単に、「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」の内容を要約してみます。
本の構成は
- 第1章 『ONE PIECE』で、苦手なあの人の頭の中を覗く
- 第2章 キャラのやりとりから学ぶヤンキー・オタクとの付き合い方のコツ
- 第3章 社会を動かす「フラグセッター」になる方法
- 終章 ヤンキー・オタクの未来
の4部構成になっています。
章の最後に「ヤンキー・オタク診断シート」もついていて、自分がどっち寄りなのかが分かるようになってます。
自分のキャラ傾向を知ろう!
ここまで読んでくださったあなたは、
- ヤンキーとかオタクとかってどういうこと?
- 自分はヤンキーでもオタクでもないんだけど?
- フラグセッターって何?
多分頭に???がたくさん出たと思います(笑)
この本でいう「ヤンキー」や「オタク」は、各個人が持つ「メンタリティー・考え方・行動の仕方」を表す言葉で、

つっぱって怖そうな見た目だから「ヤンキー」だとか、

秋葉系趣味がある・見た目だから「オタク」だとか、
そういうことを示しているのではありません(笑)
「ヤンキー」とは

- コミュニケーションが得意
- 仲間とのつながりを大切にする
- やる気や気合を重視
- 面倒見がいい
ヤンキーの行動傾向
- 仲間にやさしい
- 集団への帰属意識が強い
- 行動力/団結力がある
- 一度決めたことはやりぬく
- 集団の先頭に立つ
『ONE PIECE』で言えば、ルフィー、ナミ、サンジ、エースなど、義理と人情を大切にするタイプです。
ヤンキータイプの人は、漫画を読んでいても、「仲間のため、恩義をはたすため、自分の信念のため!」という熱い感情の部分が伝わるエピソードや友達と共感しあえる分かりやすい展開を好みます。
このヤンキー度が高い組織では、師弟関係や上下関係っていう縦社会が強い傾向があり、チームの中の自分の役割や立ち位置が明確だと安心したり、感情を共有できたり共感がもてたりすることが大切です。
とにかく周囲を巻き込む団結力と行動力が高いので、目標達成の遂行力が高い組織といえます。
そのぶん、ウチとソトの意識が強かったり、その場の空気に共感的に関われるかどうかで人間関係が決まったりします。
日本の大部分の会社や組織はいわゆる「ヤンキー組織」傾向ですよね。
「オタク」とは

オタクのメンタリティー
- 多様性を大事にする
- 全体像を把握したい
- 情よりも理屈を重視
- のめり込んだ分野の情報収集と分析が好き
オタクの行動傾向
- 関心ごとに合わせて仲間を作る
- 行動に理屈を求める
- 集団行動より自分の関心を優先
『ONE PIECE』でいえば、ゾロ、ロビン、チョッパーなど、自分の関心事や理屈を大切にするタイプです。
オタクタイプの人は、漫画を読んでいても「伏線や謎・世界観」など深読みできる物語の構造があるエピソードや次の展開や物語の考察を深く考えたり、友達と議論したりするのが好きです。
このオタク度の高い組織では、多様性や個人主義が重視され、好きなものやコンセプト、目指すゴールが同じ人とそれらを通じてフラットにつながります。
そのため、自分らしさを安心して発揮でき、立場に関係なく、建設的な討論・批判・意見交換ができます。
その分、得意分野とそれ以外の時のモチベーションや能力の差が激しい傾向や、独りよがりになりがちで、遂行力もヤンキー組織ほど高くありません。
この「ヤンキー」と「オタク」の傾向を比較してみて、

自分は、ヤンキー的な情の部分をすごく大切にするし、
今までヤンキー的な行動をとりがちだったけど、
中身は完全にオタク寄りだわ(笑)
もうひとつのタイプ「おたやん」
実はもうひとつ、この本には「おたやん」と言って、
「ヤンキーとオタクの特徴をバランスよく兼ね備えた人物」もいるといいます。
『ONE PIECE』では、フランキーやブルック、シャンクスなど、比較的年齢が高いキャラは、
仲間を大切にして集団を引っ張るヤンキー的傾向と特定の分野を極めつつも幅広い視野で物事を考えるオタク的思考のどちらも兼ね備えて描かれています。
これは、様々な経験をしていくうちに、元の自分のメンタリティーとは違うものも、自分の中に吸収して学んでいった結果、「おたやん」になるのだと紹介されています。
つまり、誰でも意識的に自分とは違うメンタリティーを持つ人から学んでいけば、「おたやん」になれるのです。

ヤンキー的な情の大切さや行動も経験から分かってきてるから、
…もしや、自分は「おたやん」素質があるのでは??
ちょっとうれしくなりました(笑)
「フラグセッター」になってチームを作ろう!
この本では、「ヤンキー組織」では、現状を打破するだけの「柔軟性や独自性」が足りず、
「オタク組織」では、あまりにも先を行き過ぎて、「周りを置いてけぼりにする危険性・現実にあってない」ということが起こりうるので、
この2つの組織のいいとこどりをして新しいチームを作るためには、「フラグセッター」というリーダーが必要だといいます。
フラグセッターとは

言葉通り「旗を立てる人」なのですが、ヤンキーとオタクの領域を自由に横断しながら、社会変革のために旗(フラグ)を立てる(セット)新しいタイプのリーダーです。
『ONE PIECE』の世界では、まさしく主人公のルフィーのことです!
ルフィーはヤンキー的な気質をもっていながらも、麦わらの一味のクルーたちのオタク的な個性を受け入れ、尊重しています。
また、同じヤンキー傾向のあるサンジやナミは、自分の恩師や家族などを守るために自己犠牲をしており、これはとてもヤンキー的な行動だと言えます。
(※サンジは恩師ゼフのために自分の夢を諦めようとしたし、ナミは村のみんなのために大っ嫌いな海賊の仲間になった過去をもっている)
でも、ルフィーはそれをよしとしません。自分の大切な軸は他の誰がどうであろうと、絶対に守るオタク的思考の持ち主です。
「頂上決戦」といって、ルフィーの兄エースを海軍から助ける時も、自分の夢や信念を曲げるんじゃなくて、一旦エース救出を優先する、助けた後にまた自分の夢を追うという感じだから、自己犠牲 とは違います。
また、「頂上決戦」の際に、ルフィーは元敵であった人物や「白ひげ海賊団」という「ヤンキー組織中のヤンキー組織」と手を組んで、エースを助け出そうとします。

それに、ルフィーの目指す海賊王は「支配」ではなく、「自由」や「多様性の尊重」という意味合いがとても強く、オタク的価値観が強いです。
ルフィーは自分のオタク的価値観を持ち前のヤンキー思考で仲間や味方を増やしていき、そのオタク的価値観を広げていくことで、いま現在、世界を支配しているヤンキー組織(海軍や世界政府)をひっくり返そうとしています。

「ルフィー」にはまだまだ、語り足りないぐらい「フラグセッター」としての魅力があるのですが、
「フラグセッター」になりうる人の素質の傾向をまとめると、
- オタク的思考を心から尊重して理解できるヤンキー的な人
- 「おたやん」の人
- オタク傾向でも社会や世の中に意識が向いていて、変革を起こすことを面白がれる人
など、やはり「おたやん」傾向が強い人ほど、「フラグセッター」になりうる素質が強いです。
では、「フラグセッター」素質があれば、誰でも「ヤンキー・オタク混合チーム」が作れるのかといえば、そうではなく、
「フラグセッター」として、
- ヤンキーにもオタクにも響く、明確で壮大なビジョンを表明できるか。
- 仲間の価値観を尊重し、仲間とフラットかつ信頼し合える人願関係を築けるか。
- 仲間に素直に助けを求めたり、仲間の夢のために回り道したりすることできる度量を身につけられるか。
そんな素敵な力を身につけることで、「オタク組織」の中核に入ったり、大きな「ヤンキー組織」と手を組めるようになっていくのだと書かれています。
まとめ
今回、私の大好きな『ONE PIECE』の元に書かれた、「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」を紹介しましたが、
最終的には「ヤンキー」だろうと「オタク」だろうと、どっちだからどうとかはあまり関係なく、
自分のタイプを知って、自分のやりたいことに近づく努力をしていくことが大切だと思います。
そのための「フラグセッター」によるチーム作りという戦術だと思いました。

http://kankan-illustration-factory.com/?p=1177
私は、ルフィーのような「フラグセッター」になって、
本物の「みんな違って、みんないい」という社会づくり・居場所づくりをしていきたいです。
そして、大人も子どもも女も男も、障害のある人もない人も、とにかく人々を分けるありとあらゆる「常識」「レッテル」を取っ払って、どの人も「自分らしく」生きていく道を選べるサポートをしていきたいです。
最後、熱く語りましたが、今の私の本心です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。